ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~




オレは酷く動揺していた。



取り残されたように感じてしまったオレは、

燻り始めた自分の心の、
そのもやもやした感情のまま

クミちゃんの話をきいていた。


冷やかすような、
軽蔑さえしているような視線を投げたオレ。


そんな素振りをしていることに
自分自身でも気づいていなかった・・・。




でも、クミちゃんはそんなオレの視線を
気にするでもなく

むしろそれは予想通りだという感じで

「どうしたらいいと思います?」

ってオレに畳み掛けた。