~~~クミside~~~ 必死に声を出そうとしても、息ができない。 アキラが去っていくことが怖かったのに・・・ 「行かないで、ユウイチ・・・。ユウイチ・・・。」 口をついて出ようとする言葉は 「ユウイチ・・・・」 助けを呼ぼうとしても、 『アキラ』の名前が言葉にならない。 ドロドロとした黒く粘っこい何かが、胸の奥底から一気に込み上げ、私を包む・・・。