でも、最後の一線は越えない約束だった。 「私、最後までしない自信あるよ。」 ってクミちゃんが笑う。 オレが拒んでいるくせに、理性を保てるかどうか自信なくて、途中で寄った大人のおもちゃの店でふざけたりしてても、どこか上の空・・・。 大阪からクミちゃんの町に戻ってくると見えていた、IC近くにあるラブホテルに向かう。 ハンドルを握る掌が少しだけ汗ばんでいた。