ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~




クミちゃんの拗ねてるようなそんなメールに心が揺れる。




『行きますか?』


というメールを送ってから、シンさんに気付かれないようにこっそり店を出る。




すぐに連絡があった彼女からの指示で、24時間営業のスーパーの駐車場に向かう。


ほどなく、オレの車を見て移動してくる人影を見つけた。




「職人さんの方、大丈夫やったん?」




そのタイミングでオレの携帯が鳴る。


案の定、シンさんやった。

クミちゃんが助手席で息を潜めているのがわかる。