ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~




それでも諦めきれなくて、メイと別れた後、アキラのいる店に向かう。


職人さんの顔を覚えている自信はなかったけれど、きっと相手には覚えられているはず。

鉢合わせするのは何かと都合が悪かったから、店内に入るつもりはなかった。





駐車場で、すぐにアキラの車を見つける。



それと同時に職人さんのものと思しき車も見つけてしまった。






「今夜はやっぱり無理なのかな・・・。」





家を出てきたのに、すぐ近くにいるのに、会えない・・・。


そのことが、公にできない今の私たちの距離なんだと思うと、切なさを感じずにはいられなかった。