<15日目=『別離の悲しみ』>


~~~クミside~~~


明け方ようやくうとうととし始めた私が、この日目覚めたのは、昼を過ぎてからだった。


いつもなら窓から差し込む日差しのせいでゆっくり寝てもいられないのだけれども、前日からの続く雨が私の睡眠に味方してくれていた。


ただ、原付が普段の足である私にとっては、困りものであった。

けれど、この日は夕方からのイベントに出かけたくて、親の車を借りることで話はついていた。



アキラには行き先だけをメールで告げていた。