~~~クミside~~~ 暑い。 夏の暑さととうもろこしを焼く鉄板からの熱。 ビールを飲むそばから、それは汗となって滴り落ちていた。 それでもその感覚は爽快で、アキラからの返信がないことへの苛立ちも薄らいでいた。 辺りがだんだんと闇に支配され、出店の提灯やイベントステージの灯りがようやく映え始める。 そんな頃、ようやく携帯がメールの着信を告げた。