他の車が周囲にないことを確認してアキラは車を停止させた。 だけど月明かりから逃れることはできずに、私の肌は闇の中に浮かび上がっていた。 オーディオの青白い灯りが追い打ちをかける。 彼の指、唇・・・。 髪に耳に首筋に・・・触れられるその温もりが、心細くなっていた私の心を優しく溶かす。 求められることが嬉しくて、私は一気に高まった。 そして私の中の不安の渦はどんどんと小さくその高まりの波にのまれるように・・・ 消えた。