~~~クミside~~~ 窓の外は夏の雨。 勢いよく降り続けるその雨を、部屋から眺める私の心もまた、昨夜のアキラとの会話で雨模様のように暗く沈みかけていた。 ただ・・・、 悩んだり、後悔する時間すら与えられてないことを知っていたから、私は自分の気持ちだけは見失わないようにと、そう言い聞かせていた。 アキラへの気持ち・・・ そこに生まれている温かな感情は、私を前向きに変えつつあったんだ。