ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~




そうなんだ。


別に浮気してやましいからとかじゃなく、普段からオレは家のことを嫁とは協力してこなしていた。

いつも仕事で家を空けているオレにとって、チビ達の世話を毎日してくれている嫁の苦労は計り知れなかったから、オレにできることはやるようにしていた。

それは、洗濯だったり、飼っている猫のトイレの始末だったり、台所の洗い物だったりするんだけれど、その話の至る所でクミちゃんが首を傾げる。



そして、



「ねぇ、アキラが出張で帰宅出来ない時って、一体家の中どうなってるの?それでも生活って・・・成り立つんだ・・・。」