ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~


~~~アキラside~~~

なかなか当たりを引き寄せることは出来ず、オレは店内を少しぶらぶらとしていた。


通路側の台にクミちゃんの姿が見えたので声をかけようとしたけど、誰かと話しをしているようだったので、オレは静かにその場を去った。



しばらくするとクミちゃんがオレを探してきてくれて、

「どう?」

ってオレの台を覗き込む。



「今日はダメだねぇ。」

ってお互い苦笑して、

「カラオケ行こっか?」

と店を後にした。