ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~




6時過ぎに現場を後にして、いつものように電話した後、宿に戻った。

ホントは宿で一人食事するんではなくクミちゃんとどこか食べに行きたかった。


けど、小遣い制のオレはそんなに余裕あるわけではないから、そこは我慢。




シャワーをさっと浴びた後、嫁に電話した。

「今日は疲れてるからもう寝るわな」





って、小さな嘘を一つと少しの罪悪感をまとって電話を切った。