アキラが歌い始めた。 「え?嘘・・・?!」 一瞬にしてその声に魅了された。 胸の奥がキュンって鳴った気がした。 本当に心に染みる声で・・・、しかもとんでもなく上手だったんだ。 今まで意識していなかったのに、アキラのことが急に男に見えてしまって、私の体温が一気に上昇したように感じた。 頬がきっと紅くなってる・・・。 よかった、部屋が暗くて・・・。 それからアキラから目を離すことができなくなっていた。