「慎重にな」かぁ・・・。
思わずため息が漏れた。
「遅いよ、高岡さん。」
気が付いたらそう呟いていた。
もっと早くこのアドレスが知りたかった。
山科さんとのこと・・・。
土曜日の彼からの一方的な電話の時に知ってたら・・・、
昨日の優柔不断な彼の電話の時に知ってたら・・・
こんな不安な気持ちになる前に相談できたのに・・・。
昨夜のこと、そして今のこの状況。
私の中の山科さんへの気持ち・・・。
どう説明していいのかわからなかったけれど、とにかくあんまり高岡さんを驚かせたくなかったので、
努めて淡々と返信をした。