「はぁ、はぁ…中山…」


後ろにはいかにも走ってきた様子の
汗だくの西村が立っていた



あたしはとっさに涙をふいて
少しタオルで顔を隠した


「どうしたの?まだ学校でしょ?」



「有馬から聞いた…」



(そっか…えりちゃんが…)


「お前…」


「大丈夫!心配ないって」



西村が言おうとしていた言葉にかぶせた

本当に心配かけたくなかったから…