「また2週間後ねーーー!!」



「バイバ〜イ」




卒業式後のお別れ会(もちろんカラオケ)も終え、クラスメートが散り散りに去って行くのを見送って、あたしと瑞穂は近くのカフェへと寄った。




寂しいのは寂しいんだけれど、2週間後にまたみんなで集まる約束をした今では、ちょっとした疲労感を感じている。



しかもその時には、耀太も呼ぼう!って話になっていて……




「2週間か……、微妙だよねぇ……」




あたしが悩ましい予定に頭を痛めていると、




「なにが?」




ケータイを覗いていたピンクな瑞穂は、キョトンと首をかしげた。





「だからさ〜、今日耀太にフラれて、2週間後には、元生徒です〜って顔して会わなきゃいけないんだよ?
厳しいよな〜〜」



「その前にアンタとようちゃんなら、家で会うでしょ?」



「そこはちゃんと考えてるよ。
すれ違うようにわざとバイトのシフト組んだから」



「言ってた若宮とのお食事会は?」



「あれは……、また延ばしてもらう。
結局今まで延び延びになってたし。いいんじゃない?1ヵ月くらい……」





4人で行くと言ってたお食事会、もとい、あたしの合格祝賀会は、あたし以外の3人の都合により、まだ実現できてない状況で。



ここまで来たら、もうナシでもいいんだけど、




『今度こそ、絶対するから、来週の金曜日、ちゃんと空けててね!』




と、今日廊下でばったり出くわした千夏さんに意気込まれたからには、しないわけにはいけなくて。




こうなったら、今度はあたしの都合で予定を変更しちゃえ!みたいな。








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