幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?





やっと見つけた体温計で熱を計ると、39.1℃。





これで袋に表記されている頓服薬を飲む条件(38.5℃以上)はクリアしてる。




あとは飲む前に何か食べさせなきゃ……




玄関にほったらかしだったコンビニの袋とパンを取りに行き、なるべく驚かさないよう、あたしは慎重にベッド脇から耀太に呼びかけた。





「耀太……、耀太……」



「……んん……」



「お薬飲むのに、なにか食べよう……?
ねぇ、耀太……」




やっとそこで薄っすら目を開けた耀太は、視点が上手く定まらないのか、声の主であるあたしを探しているみたいで。





「………かえ…で…?」





眉をしかめながら、うわ言のように呟いた。







その色っぽく上気した表情に……




そのいい具合に掠れた声に……





この期に及んで不謹慎なのは重々承知なんだけれども、胸がキュンっと鳴ってしまったあたし。





ホント、ゴメン………耀太……




こんなSな女で………








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