それから久しぶりに2人で街へと繰り出し、あたしは自分の洋服と、両親そして耀太へのクリスマスプレゼントを買った。





そのあとはもちろん……カラオケ♪





ここで完全にハイになったあたしと瑞穂のテンションは、人に絶対言えないほどスパークした。





ヘトヘトになりつつ帰った家でも、これまた両親のバカ騒ぎに付き合っちゃって。





翌日の終業式は、寝不足で半分意識朦朧となってたあたし。




校長の話なんて聞いてらんないって感じで。
瑞穂直伝の“立ち寝”でなんとかこらえたりしてた。






ちなみに気の早いメールをくれた千夏さんは、昨日の夕方から婚前旅行?なるものに出掛けてて欠席。





だからか…なんてあのフレーズに苦笑しつつ、実はかなり羨ましかったりして。






2学期最後となった耀太のHRは、まだ試験がある生徒に気を使ってか、驚くほど淡々と終わった。





もちろんあたし達推薦合格組も、その点にはかなり気をつけたつもり。





教室内では、極力遊びやバイトの話は避けたし、“落ちる”“滑る”なんて禁句も絶対使わないようにした。





だから下駄箱でヒロキが明日の待ち合わせ場所を聞いてきた時にも、わざわざ端っこへと連れ出した。





決して人に聞かれたくないとかじゃないから。
あくまで、気を使って、だから。






「マジで家じゃなくて、郵便局に10時でいいのか?」



「うん、いいよ。
行き先はヒロキが決めてね?」



「わかった。じゃあ明日10時に」



「うん。バイバイ」





はにかんで去って行くヒロキに、ぎこちない笑みを向けるあたし。





まるで付き合いたてのカップルかのような自分達の有様に気づいて、自然にため息が出てしまう。






明日、ヒロキとの友達関係が崩れるかもしれないとわかってて行くなんて、やっぱりあたしはバカなのかな……







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