失恋上等じゃん!なんて、違う意味で元気になった親友を見てるのは、かなり複雑な気分だけれど。





元気は元気なんだし、まあ、結果オーライってことにしとこう、かな。





「ガチでコクってフラれるのって、あたし初めてかも……
どんだけツライんだろ……?」




「で、その告白は、いつする気なのかなぁ……?」






すでにフラれた後の自分を想像して、どれほど傷心になるのかを分析してる瑞穂に、恐る恐る尋ねるあたし。
こうなってくると、どっちが悩んでた方かもわからなくなってくる。





「そんなのお互いの受験が終わってからに決まってるじゃ〜ん!
受験を理由にフラれたって、イマイチな歌詞しか出来そうにないしさ」





えっ!?基準、ソレ??





さすが瑞穂というか、末恐ろしい奴というか……





ま、まあ、ブルーに入ってる瑞穂より、ポジティブに生きてる瑞穂を見てる方が、こっちもイイ意味で刺激されるから、これも良しとしとこう、かな。





ただ、瑞穂まで玉砕前提じゃなくてもいいんじゃないの?とは言いたい。





「あ、あのさ……
もしもだよ、告白が上手くいった場合は…」



「ちょっとぉ、そんな気が逸れちゃうようなこと、今言わないでよ。
せっかく歌詞のイメージが膨らんできてんのにさぁ」





頬を膨らませてあたしを見つめる瑞穂の目は、さも迷惑そうで……





なぜ?どうして?




心配してるあたしが、なんで迷惑がられなきゃなんないのよ〜〜!!






マジ意味わかんないんですけど!?







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