そしてそのまま、さすがに昼抜きはツライからと、久しぶりにカラオケ屋近くのファーストフード店へ。






「ウッマ〜♪
ここのシェイクが1番味イイよね」



「このポテトもイイよね〜♪」





店内では、2人はこの店のサクラですか?みたいな会話で盛り上がりつつ腹を満たし。





「イェーイ!安室ちゃんサイコー♪」



「瑞穂もサイコー!」




と、カラオケでは散々弾けて、最後は声ガラガラになりながら瑞穂の家へと到着した。






「ま゙あ゙、上がって上がって」



「お゙じゃま゙じま゙〜す」






久しぶりの瑞穂の家には誰も居なくて、あたし達はとりあえず傷めた喉に気を使って、買ってきたレモンジュースで乾杯した。





「プッハ〜〜!
いやぁ、それにしてもひさびさに弾けましたな、旦那」



「ですな。
相変わらず旦那は安室狂みたいで。
こちらもついついやっちまいましたよ」



「お互い若いっちゅう証拠ですな」



「まったくそうですな…」



「「ガッハッハッハッ」」





ソファーにどっかり座り込み、グラス片手にオヤジ風会話を繰り広げる珍しい女子高生2人。






でもその話題は、やはりというか、当然のごとくというか、恋バナへと移行していくわけで……






「楓さ、この前言ってたこと、ホントにやっちゃうの?」



「………?
ああ、アレ?
うん、やるよ。
卒業式の日に、思いきって耀太にコクる。
んでガッツリ玉砕して、今度こそあたしは耀太から卒業するっ!」






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