「どん…な…?」





掠れてしまう声。





ホントは真相を聞くのが怖い。
でも瑞穂はあたしのために走り回ってくれた。
あたしには、話を聞く義務がある。





そう言い聞かせながら、瑞穂の目をじっと見つめ返した。





「覚悟は出来てる。教えて……?」






「あのね……、まず1つめは、ようちゃんの車に乗り込む若宮を、サッカー部の誰かが偶然見かけたらしいんだ……」






ズキン−−




一緒に帰ったってこと……?





「あと1つは、休みの日に朝からコンビニで2人がお弁当を買ってたって目撃情報。
だから2人は同棲してるって……
ったく、想像が安易すぎるよね?」




最後は怒ったようにそう言うと、瑞穂は腕を組んで保健室がある方を睨みつけた。




確かにその2つだけで“2人が同棲してる”なんて、飛躍し過ぎてる話だと思う。
実際耀太は“一人暮らし”続行中なんだから。






でも………
やっぱりショックなのには変わりない。






状況からして、2人が付き合ってないとは言い切れないのだから。





「ありがと、調べてくれて」






「そんなのは気にしなくていいから……
それより、大丈夫?
顔が真っ青だよ?」






「………うん、大丈夫」






心配そうに揺れる瞳を見ながら、あたしは小さく頷いた。







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