このことは、予備校の無料体験の帰り道、渋々だけど瑞穂に白状した。
というか、させられた。






これも夢のための修行のつもりなんだけど、実は夕飯をとるのもままならない耀太のために、ほぼ毎日あたしが弁当作ってあげてるんだ。
それを話したらさ、瑞穂が、愛情だね〜、なんてニヤニヤしながら言うから、ついポッと頬が。





『もう正直に言いなさいよ。好きなんでしょ?ようちゃんが』






そしたらもうボボボッて。
ごまかしきれないほど真っ赤になっちゃって。






仕方なく、『多分』って頷いた。
すんごい悔しかったけど。





結構お洒落なカフェに居たのに、瑞穂ったら大口開けてゲラゲラ笑うから、もう真剣に恥ずかしかったな〜。






…………でもね、



ひとしきり笑ったあと、口を尖らせて俯いていたあたしに、瑞穂が言ってくれたんだ。





『ライバルは山ほど居るけど、あたしは楓の味方だからね』って。






少し、嬉しかった。







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