おぼろげだったあたしの進路も、二者面談を終えて明確なものへと変わった。






耀太が調べてくれた情報によると、給食の先生になるためには主に3つの方法があるんだとか。





管理栄養士
栄養士
調理師




このうちの1つでも資格を持っていればOKらしい。




というわけで、あたしは短大を卒業すれば自動的にもらえる“栄養士”資格を取得するべく、N短期大学家政学部食物栄養科を第1希望に決めた。





ここなら、頑張り次第であたしにもなんとか手が届きそうだ、と耀太に後押しされて。





しかも推薦で受験すれば、科目は英語と化学だけでいいんだって。



英語はともかく、化学は得意中の得意。





嬉しさのあまり、



『先生!ありがとう!』



って、つい耀太に向かって言っちゃった。





『おっ、やっと先生って呼んだな』





ニヤリと笑われて、すぐにしまったって思ったけど。





まあ、今回は担任の耀太の頑張りには素直に感謝、だね。





学校で教師面した耀太と一対一ってのは、想像以上に恐ろしくこっぱずかしいかったけどさ。





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