「今日はもう遅い、寝ろ」 そう言い残すと、リュオは部屋から出ていった。 「俺も……いくよ」 俺は自分の事を『儂』と呼ばなくなったのを気づいた。 まぁ、いっか。 「おやすみレオン」 「おやすみ」 俺は水樹の栗色の前髪を退けて、おでこにキスをした。 バタン――――。 扉を閉じた。