強く願ったその時――! 私の体は勝手にリュオさんの前に凄い速さで移動した。 まるで、私の中にある、私ではない『何か』が、 私の体を動かしたかのように。 「水樹……!」 迫りくる黄色い光の中で、リュオさんの声がした。 ――――ドォォォォォオオオン! 凄まじい音が、部屋に響いた。