「水樹、先に教えておく。癒しの魔法は、シャオランが言った同じ呪文を集中して叫べ」





レオンは、どんどん紅く光る瞳でリュオさんを見つめたまま、私に言った。





「え……? なんでそんなこ……」




「防御は集中するだけでいい」






レオンは私の言葉を遮ると、いきなりリュオさんの方に走りだした。