「レオン……?」





「大丈夫じゃ」





明らかに大丈夫そうではない。





息遣いは荒いし、凄く苦しそうだ。






「開け」






そのレオンの一言で、空間はねじれ、来た時と同じ紫色のドアができた。





「水樹……先に行け」





「う、うん。わかった」







私は、ドアに向かって突っ込んだ。