レオンの銀髪が風にゆれる。
異空間でも風、吹くんだ……。
「あっ、もう大丈夫だから降ろして」
お姫様抱っこをされている事を思い出した私は、レオンの腕のなかで暴れだした。
「うぉ、暴れるな! やめっ」
「ムリィー、私、体重重いもん! 離せー!」
レオンの話を聞かずに、まだ暴れる私。
まるで、親にねだるだだっ子だ。
「しょうがないのぉ」
レオンの瞳が紅く光った。
やばっ、絶対縛術じゃん!
そう思った時には既に遅く、体の自由を奪われた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…