――――パラパラ
舞い上がった小さな石ころが落ちてくる。
凄い威力……。
すると、黙っていたレオンが口を開いた。
「儂は本気をだしておらん。つまり、お主も、これ以上の攻撃ができると言うことじゃ」
「そ、んな……無理、よ」
レオンがこれ以上の攻撃ができるということは、
同じ量の魔力を持つパートナーの私も、これ以上の攻撃ができるということ。
それは、頭の中ではわかっている。
だけど――――。
私は衝撃のあまり、地面の上に、情けなく座りこんでしまった。
「いきなり悪いが、儂とお前の攻撃の仕方の違い、わかるか?」
私が話しやすいように、レオンも地面に座って、私と同じ目線の高さにしてくれた。
「こ、うげき、するって、レオンは言った」
集中して頭のなかで思うんじゃなくて、ハッキリと、言葉にだした。
「そうじゃ。言葉に出す事によって、攻撃は強くなる。後でやってみるがいい。」
私は、今すぐ試そうと、立とうとした。
だけど足が震えて、まるで産まれたての子牛のように、まともに立てない。
“グラッ”
「うわっ……」
バランスを崩して、転びそうになった。
――――ぎゅっ
レオンに抱きしめられた……というか、転びそうになった私を、支えてくれた。
「後で、と言った筈じゃ。今は……無理するな。」
そういって、レオンは私をお姫様抱っこした。

