――――レオンの動きは速い。 「水樹、お前は相手が猫だから加減してないか?」 動揺している私を気にせずに、レオンは説教をしてくる。 「えっ、あっ」 私はあまりの速さに動揺しすぎて、うまく答えられない。 「いいじゃろ。猫ではなくなってやる」 いじけた声をだしたレオン。 「――――え?」 その直後、レオンは煙に包まれた。