「……おい、水樹」
「ん、あ?」
間抜けな返事をする私。
「起きろ!」
私は顔を引っ掻かれたような痛みがはしった。
「痛い!」
私は飛び起きた。
気がつくと、私の上にはレオン、
その後ろには心配そうに私を見つめるシャオランさんが居た。
そして、私はベットの上で寝ている。
つまり、世界が揺れたのは目眩。
真っ暗闇に包まれたのは、倒れて、眠ってしまったんだ!
私は1人で推理をした。
「はぁ、こんな奴がAクラス程の魔力を持っているのか?」
呆れ顔で私を見つめながら言うレオン。
「私だって、わからないもん!」
「儂の迫力だけで気を失った奴が……」
レオンはブツブツ文句を言っている。
黙っていれば、可愛い子猫ちゃんなのに。
おまけに自分の事を“儂”って呼んでるし。
レオンって、人生の半分を損してる! 間違いない!
と、私はまた1人で推理をした。

