「俺も手伝うよ」 俺は、両手をシャオランと同じように、水樹の上にかざした。 「え……」 瞳だけをこちらに向けるシャオラン。 「お前よりは下手だけど、居ないよりマシだろ」 シャオランは力なく笑うと、ゆっくり頷いた。 俺は、全神経を掌に集中させる。 「――――この者の傷を癒せ、燐霞!」