ドサッ――――。










水樹が床に倒れた。








フン、と鼻をならしてネウロは漆黒の翼を広げ、ゆっくり飛んだ。











それと同時に、ネウロの鋭く伸びた爪が水樹の体から抜けた。












酷い。
















水樹を見ると、顔に一筋の涙がこぼれ堕ちていた。













すぐにシャオランが水樹を抱き上げてリュオの横に寝かせ、治療を始めた。










リュオの傷は、肩から腹部までの深い切り傷だったが、







シャオランのお陰で傷がふさぎかけている。









だが、流石のリュオも、治りかけといえどもあの傷では闘えない。