――――ドォォォォォォォォ…………。 轟音が、廊下に響いている。 それに合わせて、床が左右に揺れる。 私は転びそうになりつつも、音のするほうに無我夢中で走る。 もう少し……! シャオランさんにこの前案内された、リュオさんの部屋のドアがみえた。 「ここ……?」 ドアの向こうから音がする。 「行くぞ……!」 レオンがドアノブに手を掛けた時。 「ぐぁぁぁぁぁぁっ……!」 リュオさんの……声! レオンは勢い良くドアを開いた。 どうやら私の部屋にかかっていた、鍵の魔法は、かかっていなかった。