+†ヴァンパイアと紅いアザ†+

       【レオンside】












異空間からの出口、間違えて天井につくったなんて、水樹には言えないな……。









俺は廊下を歩きながら、考えていた。










「ま、言わなくていいよな」












そんな事を呟いていると、



水樹の上に落ちたのを思い出した。










さっきの事が頭の中で、フラッシュバックする。







水樹の白い肌、栗色の髪が揺れるのまで鮮明憶えている。









俺はその考えを振り払うように、首を振った。











事故、あれは事故だったんだ。











それなのに、






















――――嬉しいと思ってしまう。