「もう帰ろ?」 「ぁ……そうだな」 すぐにレオンは立つと、眠そうに目をゴシゴシ手でこすっていた。 そういえば現実の世界は、もう夜中だよね……? だけど、異空間というこの世界の空は、青く澄みきっている。 この世界には、時間がないのかな? 「――――開け」 レオンはさっきとは違い、いつもの冷静な声で一言呟いた。 すると、前と同じように紫の扉が現れた。 私達は、その扉につっこみ、現実の世界に戻った。