+†ヴァンパイアと紅いアザ†+








私は珍しく、瞼を閉じなかった。






というより、閉じる必要がなかったのだ。







「こんなもんか」









いつもより光が強くなく、傷が癒えたのも、ほんの少しだったからだ。







体力があまり残ってないからかな?










私は考えるのが面倒くさくなったので、その場に立って、また歩きだした。