+†ヴァンパイアと紅いアザ†+






「しわよせると、折角の可愛い顔が台無し」





――――はぁ?





「冗談やめて」




私は顔をそらしつつ、レオンの肩を手で押して、レオンを遠ざけた。




「本気なのに」




レオンは子供のように拗ねると、向こうをむいてしまった。







レオンって、性格がコロコロ変わるよね。




クールだったり、そうじゃなかったり。







時々、知らない人に思ったりして――――。







そんなことを思ったら、鼻の奥がツーンとなった。