ポツン、と残された私は、レオンを見た。 私が座り込んでいるせいか、いつもよりレオンの背が高く見える。 「ってか、何で座ってんだ?」 レオンは眉間にしわをよせた。 「ドアが、開かないの」 私は小さくポツンと呟いた。 「ドア?」 レオンは軽くドアを手でなぞった。 そして驚いた顔をすると、たちまち笑顔になり、私の方に振り向いた。