「次の方どうぞ」


従業員に促され、あたしたちはそれに乗り込んだ。



「!!?」


乗った瞬間、あっという間に上昇していき支柱の三分の二くらいまで到達。


「結構お腹ふわってしますね…!!」


あたしは嫌いなその感覚に小さく足を震わせ、下を向く。


「大丈夫だよ」


その言葉と一緒に彼は、あたしの肩を抱きもう片方の手であたしの手を握る。


「見て」




勇気をだして、前を見た。