『え、あれAOIじゃない?』

『嘘!てゆか隣りに女いるよね?』

『手繋いでんじゃん!!』


道行く人達は、みんなあたし達を指差した。


それでも西園寺はお構いなしで、鼻歌混じりに歩いた。


「夕方なのに混んでるね」

「…そうですね」

あたしは手汗を気にしながら、返事をする。


その後あたしたちは、ジェットコースターやお化け屋敷などのたくさんのアトラクションに乗った。

気付けば薄暗かった空は完全に真っ暗。


結局遊んでいる間、週刊誌の話は全く出なかった。