「野崎さん」
突っ立っていたあたしに西園寺が声を掛けてきた。
「あ、すみません」
「こっちですよ」
黙って着いていくと、ある船が見えてきた。
特別大きいというわけではないけれど、西洋物件みたいに綺麗な装飾で、映画に出てきそうな船。
(素敵…)
なんて思っていたら、彼はすたすたと歩いて行って桟橋からひょいっとその船に飛び乗った。
「何してるんですか、早く」
そしてまた手を差し伸べてくる。
「っ…はいっ」
手を取って、あたしも桟橋から飛び乗る。
その時――
「ゃっ!!」
買ってもらったヒールがずれて、転びそうになった。
「大丈夫ですか!?」
気付くと、西園寺に正面から抱きしめられたような体制になっている。
「///!?!?」
突っ立っていたあたしに西園寺が声を掛けてきた。
「あ、すみません」
「こっちですよ」
黙って着いていくと、ある船が見えてきた。
特別大きいというわけではないけれど、西洋物件みたいに綺麗な装飾で、映画に出てきそうな船。
(素敵…)
なんて思っていたら、彼はすたすたと歩いて行って桟橋からひょいっとその船に飛び乗った。
「何してるんですか、早く」
そしてまた手を差し伸べてくる。
「っ…はいっ」
手を取って、あたしも桟橋から飛び乗る。
その時――
「ゃっ!!」
買ってもらったヒールがずれて、転びそうになった。
「大丈夫ですか!?」
気付くと、西園寺に正面から抱きしめられたような体制になっている。
「///!?!?」
