翌日はあたしも真衣も二日酔いで、昼間まで熟睡だった。
結局真衣もバイトには行かず、あたしたちはパジャマで夕暮れまでだらだらしながら過ごした。
「なーんか暇だよねー」
ドラマの再放送をぼーっと眺めながら真衣はつぶやいた。
「はい」
あたしはそんな真衣にブラックコーヒーの入ったマグカップを手渡した。
「わたしたち卒業しましたからねー」
コーヒーを啜りながら、あたしも真衣の隣に座った。
4月からあたしたちは社会人になる。
それぞれ就職先が決まっていて、あたしはレコード会社のOLに、真衣は証券会社の事務員になる。
3月のまだ少し冷たい風が窓から入ってきて、微かに桃の花のにおいがした。
「なーんか…もう大学生活まで終えると、老けたなーって感じしない?(笑)」
真衣はまた小さくつぶやく。
「うん、制服ってなんて素敵なんだろって思うよ(笑)」
「分かる!もう犯罪だからね、うちらが着ると!!」
「てゆか女子校だったのがやっぱりね…まぁ真衣は龍がいるからいいけどさ」
真衣には、高校時代から龍という彼氏がいる。
大学を卒業した今でも付き合っていて、将来は結婚も考えているだろう。
「いつまでもあたしなんかと住んでていいわけ?龍と同居したいとかないの?」
「だってそんなことしたら葉月ちゃんは夜一人でトイレ行けないでしょ~?」
真衣は笑いながら言った。
「…」
くっくっくっと笑う真衣を横目に、あたしはふくれっ面をした。
結局真衣もバイトには行かず、あたしたちはパジャマで夕暮れまでだらだらしながら過ごした。
「なーんか暇だよねー」
ドラマの再放送をぼーっと眺めながら真衣はつぶやいた。
「はい」
あたしはそんな真衣にブラックコーヒーの入ったマグカップを手渡した。
「わたしたち卒業しましたからねー」
コーヒーを啜りながら、あたしも真衣の隣に座った。
4月からあたしたちは社会人になる。
それぞれ就職先が決まっていて、あたしはレコード会社のOLに、真衣は証券会社の事務員になる。
3月のまだ少し冷たい風が窓から入ってきて、微かに桃の花のにおいがした。
「なーんか…もう大学生活まで終えると、老けたなーって感じしない?(笑)」
真衣はまた小さくつぶやく。
「うん、制服ってなんて素敵なんだろって思うよ(笑)」
「分かる!もう犯罪だからね、うちらが着ると!!」
「てゆか女子校だったのがやっぱりね…まぁ真衣は龍がいるからいいけどさ」
真衣には、高校時代から龍という彼氏がいる。
大学を卒業した今でも付き合っていて、将来は結婚も考えているだろう。
「いつまでもあたしなんかと住んでていいわけ?龍と同居したいとかないの?」
「だってそんなことしたら葉月ちゃんは夜一人でトイレ行けないでしょ~?」
真衣は笑いながら言った。
「…」
くっくっくっと笑う真衣を横目に、あたしはふくれっ面をした。