「はい。おしまい。今日も特に異常なしだね。」 言いながら、頭を撫でる。 「ありがとうございました。」 と言って診察室を後にする。 ドアに手をかける直前に見た佐藤の瞳は、やはりどこか寂しげで、早苗の心をギュッと締め付けた。