☆三つ星☆

駆け足で佐藤の自宅を離れる。

やっぱり…苦手なのだ。

心は正直だった。


どうして私を見てくれなんだろう。


どうして、私じゃダメなんだろうと思う。


どうしてあの人なんだろう。


どうして……。どうして……。


と思ってもこうちゃんは振り向いてくれない。


私を見てくれない。


寂しくて、寂しくて、寂しくて…


ひどい孤独感に襲われる。


ワ タ シ ヲ ミ テ ヨ


私だけを見て欲しかった。


何でなんだろう?


誰も私のことなんて見てくれていない。


必要としてくれていない。


その事実が、現実が佐苗を苦しめた。