☆三つ星☆

「俺だっている。」


早苗はなんだか嬉しくなった。

「なーんだ。私やっぱり一人じゃなかったんだね。こんなに沢山の人に囲まれてたんだ。」

視点を変えるってそういうことなんじゃないかなって言いながら、一貴は早苗の頭を撫でた。

「さーて、俺はそろそろ帰るよ?親が心配するし。」
一貴は、明日退院なんだから、ちゃんと寝ろよって言いながらドアに近づく。

「一貴くん。」

早苗が呼び止める。

「今日はありがとう。あたしのこんな話に付き合ってくれて。」

一貴はにっこり笑う。

早苗も微笑み返す。その笑顔は、いつかの夜に見せたあの笑顔と同じだった。