「そんな事もあったね。」

「そんなコトじゃないです〜!!」


髪の毛をセットしてもらう小豆と、後ろで壁にもたれかかる徹。


織原小豆23歳

香坂徹24歳


今日は2人の結婚式だ。


「ねぇ、徹様?」

「なに??」

「私、絶対に良い社長夫人になれるように頑張りますね!!」


セットが終わって、スタイリストが声をかける。


「小豆様、出来上がりましたが、いかがでしょうか?」

「ええ、とってもいいわ。
ありがとう。」


小豆はニコリと笑う。


「君は君のままでいい。」


徹は呟くと、小豆の前まで来て手を差しのべた。