セレブリティー・ラヴ

「誰か待ってるの?」

「はい…従姉妹が男の子達に取られちゃったので…。」

「ましゅまろさんか。
そう言えば、うちのクラスのも、ましゅまろさんを探してたな…。」


『人気だね、彼女。』って笑う先輩を見て、やっぱカッコイイなぁーって再実感します。


「先輩もスゴい人気ですよね。
さっき、窓から先輩が綺麗な女の子に囲まれてるの見ましたぁ〜。」

「人気なんてないよ。
俺が香坂の息子だから、みんな集まるんだよ。」


ははっ…と苦笑する先輩。


「そんなことないです!!
香坂先輩は優しいし、カッコイイですよ!!
そんな先輩だから皆、集まるんですッ。」


先輩の遠い目がなんか悲しくて、私はつい、拳を立てて力説してしまいました。


先輩はちょっと面食らった表情になって、それから、少し赤くなって、目を反らし…私の頭を撫でてくれました。


「ありがとう。」

「はいっ。」




…付け足しです。


先輩は、優しくてカッコよくて、

──…可愛いですッ♪