セレブリティー・ラヴ

「皆様、お待たせいたしました。」

その声に全員ステージの方を見る。


織原の現社長の話があって、会長の話と乾杯。


たくさんの高級料理が運ばれてくる。


その時、場の空気が変わった。

「ましゅまろ様だ…」
「お美しいわ…。」


階段を降りてきて早々、たくさんの人に囲まれる、あずきの従妹。

…あずきは?


探すと、美結と晃に目が入った。

…妹と、親友…。

向こうも気づいたのか、近寄ってきた。


「沙羅、徹、チーッス!!」

どうゆう訳か、美結は俺と父さんとは来ずに、晃と一緒にこのホテルへ来た。

「沙羅さん、ごきげんよう。」

「晃、美結ちゃん、こんばんは。」


美結は俺に寄ってきて耳打ちをした。


「で、お兄ちゃん??
愛しのお嬢様とは会えたの?」

「…まだだ。」


はあ…とため息をつく美結。

それは、こちらの台詞だ。