光の姫は何も知らない

ミズノ君はあたしの瞳をじっと見つめる。


あたしはここに来たのだからもう迷わない。


そんな気持ちでミズノ君を見つめ返す。



「その瞳にはもう迷いはないね」


ミズノ君はニッコリと微笑む。


「じゃあ、そのご飯を食べたらオレに着いてきて。闇の王がどんな存在が教えてあげる」


ミズノ君はあたしが持ってきたご飯を見ながらそう言った。


あっ！ あたしミズノ君の話に夢中でご飯食べてなかったんだ。


ミズノ君に言われたようにご飯を食べることにした。


「本当にヒカリに闇の者を見せるのか？」


「あぁ。オレは彼女に、光の姫にかけてみたいと思ったから」


「でも、ヒカリは伝記の姫じゃないかも…しれない。それでも？」


「ライトは昨日の、彼女の能力を見てないからそう言えるだけだろ？」


「そだけど…」


「いいから、ライトも食べろ」



あたしは食べるのに夢中でミズノ君とライト君がそんな会話がされてることなんて気づかなかった。